春の薬膳ランチコース 4,730円
大地に緑が芽生え、万物がいきいきと活動を始める春です。
この時期は冬の間に体にたまったものをデトックスし、春の臓である「肝」は体全体にエネルギーを巡らせる働き、血を貯蔵する働きがあります。肝の働きが低下するとエネルギーのめぐりが悪くなり肩こりや頭痛が起きやすく、気が詰まった状態になります。また反対に肝の気が上がりすぎると情緒が不安定になったり、目のトラブルなどを引き起こしやすくなります。また春は気候が安定せずに寒く急になったり、気温が上がったりと体にも負担がかかりやすい時期です。春の養生は消化機能と整え、肝の気をうまく調整し、上に向かってゆったりと背伸びをしてのびのびと発散させるイメージで過ごすことだ大切です。
香りのよいもの、気のめぐりを良くするもの、血を整える食材を選び春の体を支える薬膳ランチが出来ました。
◆春の前菜三種
・春の煮凝り(そら豆、ブロッコリー、枝豆、豚皮、海老)
コラーゲンたっぷりで体に潤いを与えてくれる煮凝りに、胃腸の働きを整えデトックス効果の高いのそら豆を加えました。バラの花びらは血や気の巡りを良くしてくれます。美しい肌を目指す方にもおすすめです。
・皮蛋豆腐
肝の働きをうまく調整するピータン。目のトラブルや高血圧気味の方にもおすすめです。発酵食品の塩麹が味に深みを添えます。
・チャンジャの柑橘皮春菊添え
魚のキムチといわれるチャンジャはタラ気と血を補い疲労回復効果の高い魚、春菊は肝を整え、目のトラブルやイライラ防止に効果があるとされるお野菜、気のめぐりを良くしてくれるさわやかなレモンの香りがアクセントです。
◆春野菜と帆立のソテー
上に向かって青々と伸びていく春野菜たちとアンチエイジング効果とめまいなどの改善効果があるとされているホタテと長芋をソテーしました。春野菜は冬に体にたまったものをデトックスする効果の高いものが多いので、この時期積極的に食べたい食材です。体のめぐりを良くするパクチーのソースと一緒に召し上がってください。
◆小籠包
疲労回復や血や津液を増やして潤いをチャージする豚肉を包んだ小籠包。豚肉は慢性疲労や肌や髪の乾燥、足腰の関節などが痛い時にには積極的に食べたい食材です。干し貝柱のうま味が濃縮されたXO醤をそえ、体内の水分バランスを調整、口やのど、髪の乾燥を改善しアンチエイジングの効果も期待できます。
◆白ごま豆乳担々麺
皮膚の乾燥や肌荒れ、便秘などの改善の強い味方の白ごまに、体を潤す働き、コレステロールや血圧を下げる働きが期待できる豆乳を合わせました。辛味を抑えて、肝の働きをスムーズにしました。花粉などでかさつきがちな肌やのど、鼻を潤してくれる担々麺です。
◆桜の杏仁豆腐
桜の花や葉には咳をや柔らげ、解毒する働きがあるとされ、また皮の部分は桜皮(おうひ)といい昔から熱覚ましや解毒の生薬として使われてきました。この時期、目で口で春を感じる桜をシロップにし、肺を潤す杏仁豆腐に合わせた口福のデザートです。