梅雨明けの7月初旬にもかかわらず連日真夏日を伝えるニュースが流れています。私が子どもの頃、夏休みの宿題のお天気調べでは、30℃を超える日はさほどおおくなく、32℃を超えると母に「今日はでおうちの中で遊んでね」と言われた覚えがあります。そう考えるともはや日本は東南アジアと同じ亜熱帯地域となったのではとさえ感じています。日本の夏は、気温が高いことに加え湿気が多いのが特徴です。
薬膳とは中医学理論に基づき、季節や年齢、体調から体がどのような状態であるかを判断し、食べ物の持っている力で、体を整える食事の事です。
薬膳では汗と一緒に気も流れていくと考え、汗のかきすぎは貧血や夏バテ原因につながります。夏は特に、しっかり必要な栄養と睡眠をとり、疲れをためないことが大切です。また冷たいものの取りすぎや、空調による冷えも不調の原因となります。おなかを冷やさず、食材の力で余分な熱を放出させ、熱中症対策で必要な水分をとりつつ、むくみやだるさの原因となる体に不要な水分は体外に出し、睡眠不足を解消する食事をとることが大切です。また年中を通して心がけたいことは、食べ物を体の各組織に運ぶための入り口、消化機能をしっかりと整えることです。
敦煌では、その薬膳の理論に基づき、本場のシェフ、スタッフ、薬膳師でメニュー作りと試作を重ね、効能はもちろん美味しさを追求したコースメニューを季節ごとに作っています。
また地元・相模原の食材をふんだんに使い、お客様にご満足していただけるお料理を自信をもってご提供しています。
夏の薬膳メニューのご紹介
~開胃酒~
冷やし甘酒(ノンアルコール)・・疲労回復や美肌つくりにおすすめです
~前菜三種~
きゅうりのXO醤油添え
相模原・優とんのチャーシュー
はと麦サラダ
体の熱やむくみを取ってくれる夏野菜をセレクトしました。とうもろこしのひげは中国では肌を整え、水分代謝を促す生薬として使われています。また豚肉は疲労回復効果がたかく、夏バテ防止にはおすすめです。
~清補涼~ 夏バテを防ぎ、秋を迎える体を作る香港の薬膳スープ
暑さと汗と一緒に気が失われていくことで起こる夏バテ
疲れた胃腸を優しく整え、質の良い睡眠で体をいたわり、疲労回復を考え秋に向けての体を作るスープ、夏バテにおすすめの豚肉と7種類の生薬を入れ、疲れ気味の体にやさしく寄り添うスープです。
~夏野菜の北京ダック~ 冷えの改善、エイジングケアとリラックス効果
言わずと知れた中国料理の名菜北京ダックの夏バージョン、空調による不調を整え、体の熱とむくみを取り、夏のイライラを解消する一品です。
~海鮮炒め 燕の巣ごもり風~ 体を整え、秋を迎える体作り
胃腸を整え、血を補い、老化防止の食材と夏野菜のバランスの良い組み合わせです。
燕の巣に見立てたライスペーパーの食感も楽しい、広東風の優しい味付け、この夏イチオシの新商品です。
~呼子のいかシュウマイ~ 潤いチャージして気のめぐりを良くする
玄界灘で獲れたイカを使ったシュウマイ。イカは栄養と潤いをチャージし、貧血気味、足腰のだるい人にはおすすめです。
~正宗担々冷麺~ 四川の冷やし担々麺 疲労回復、免疫力アップ
本場四川の伝統的な担々麺です。疲れをいやし、免疫力をアップし、胃腸を整え、質の良い睡眠を作る一品です。
~銀耳蓮子湯~ 西太后の愛した美肌のデザート
紫外線や乾燥から肌を守る白きくらげと質の良い睡眠を作る蓮の実をトロトロに煮込んだ体に優しいデザートです。
暑気払いに、敦煌の夏の薬膳コースをご賞味いただければ幸いです。
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