二十四節気コラム
小雪11/22~12/6頃

北国から雪の便りが聞こえてくるころになりました。
今年は早くインフルエンザが流行りはじめましたが、体調の崩しやすい時期です。
忙しい時期ですがなるべく疲れをためず、免疫力を上げることが大切です。引き続き冬の臓の「腎」をいたわること、乾燥対策をこころがけましょう。
この時期のおすすめ食材・・『山芋・長芋』

『山芋・長芋』は中国語で「山薬」、山の薬とはなんともありがたい名前ですね。
少し難しい説明になりますが、薬膳では山薬は五臓の脾と肺と腎に作用します。
この3つの臓は生命活動の基本である「気」を作り出す臓です。
つまり、成長や生殖、老化防止と深い関係があり、免疫力アップの効果が期待できる食材です。
特に体を冷やしたり、温めたりせず、穏やかに体に作用するので老若男女問わずおすすめの食材です。
そのまますり下ろしてごはんにかけて食べても美味しいのですが、肉じゃが、ソテー、大学芋など、様々な使い方ができる食材です。

長芋の赤ちゃんであるむかごと銀杏の炊き込みご飯は咳止め効果もあり、お手軽にできる立派な薬膳ご飯です。
美味しく食べて体を整える、大切にしたい食養生の知恵です。

◇二十四節気(にじゅうしせっき)とは◇
「立春」「春分」「夏至」など、季節を表す言葉として今も使われている二十四節気。
1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにその季節を6つずつ細かく区切った、自然の移ろいを示す24の暦です。
太陽の動きをもとに作られ、古くから暮らしや農作業の目安として受け継がれてきました。
◇敦煌の薬膳への取り組み◇
中国名菜敦煌では、薬膳料理研究家・原田裕子先生の監修のもと、季節に合わせた薬膳メニューをご提供しています。
二十四節気に寄り添いながら、先生のコラムと旬のおすすめ食材も掲載しています。
