二十四節気コラム
小寒(しょうかん)1/5~1/20頃
明けましておめでとうございます。
新年初めてのコラムとなりますが、今年も楽しくご愛読いただけましたら幸いです。

寒の入りの小寒(1月5日頃)から大寒、立春(2月4日頃)までの、いわゆる「寒の内」のひと月は、一年で最も寒い時期です。

冬至から9日ごとに日数を数え、「九九」の81日目で本格的な春を迎えると考える中国の習慣では、この時期はまさに「三九厳寒」と呼ばれ、冬を乗り切る正念場となる頃です。
昔から「三九厳冬の候に補えば、来年は病痛なし」という言い伝えがあります。
小寒から大寒の頃に、しっかりと寒さから体を守り、十分な栄養補給を行うことで、人の体を構成する気・血・津液を補い、邪気の侵入を防ぎ、病気の予防につながるとされています。
半分の労力で倍の養生効果を得られるともいわれ、この時期は年間の養生において、ひときわ大切な頃です。
この時期のおすすめ食材・・・羊肉

薬膳の古典書を読んでいると、「羊肉」はたびたび登場します。
12世紀に、羊肉を多食するモンゴル族のチンギス・ハーンによって元が統一された影響などもあり、その効能が広く知られるようになったことも要因の一つであると考えられます。
冬の北京では、人々はこぞって湯気の立ち上る羊のしゃぶしゃぶや、大きな鉄鍋を囲み、
羊肉とたっぷりの葱を豪快に炒める焼肉を楽しみます。
その光景は冬の風物詩ともいえるほどで、羊肉はこの時期に特に好まれて食べられています。
それもそのはず、羊肉には体を温め、その機能を高め、冷えによる消化機能の低下を防ぐ働きがあります。
さらに、冬にダメージを受けやすく、老化や生殖と深く関わる「腎」を温め、腎の精気を補い、その機能を高めてくれるため、エイジングケアや滋養強壮の食材として、極寒の時期には特に取り入れたい食材です。
また、血の巡りを良くし、鉄分も豊富なため、血の状態を整え、次の季節である春を迎えるための体作りにも、非常に重要な役割を果たします。
1月7日は七草粥の日ですね。
どんなに体によい料理でも、食べ物を消化し、栄養を体に運んでくれる消化機能が整っていなければ、その効果を十分に発揮することはできません。私は、お正月のごちそうで疲れた消化器をいたわる粥に、七草と「腎」の機能を高めるラム肉を加えた、ラム肉の七草粥を楽しみたいと思います。

食べ物の持つ力を理解し、その季節や体調に沿ったものをいただくこと。
それは、明日の体を作る薬膳の大きな意味であり、楽しみでもあるのです。
◇二十四節気(にじゅうしせっき)とは◇
「立春」「春分」「夏至」など、季節を表す言葉として今も使われている二十四節気。
1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにその季節を6つずつ細かく区切った、自然の移ろいを示す24の暦です。
太陽の動きをもとに作られ、古くから暮らしや農作業の目安として受け継がれてきました。
◇敦煌の薬膳への取り組み◇
中国名菜敦煌では、薬膳料理研究家・原田裕子先生の監修のもと、季節に合わせた薬膳メニューをご提供しています。
二十四節気に寄り添いながら、先生のコラムと旬のおすすめ食材も掲載しています。

