二十四節気コラム大雪(たいせつ)
12/7~12/21頃
薬膳は季節や体質を考え、全体のバランスを考える栄養学です。

早いもので師走に入りました。
冬の養生で大切なのは静かにゆったり過ごすこと、わかってはいても現実的には難しいものです。
この時期にできる食養生は、体を冷やさない事、栄養を体にいきわたらせるため、消化機能を整え、体を冷やさない事が大切です。
この時期のおすすめ食材・・・
冬の養生三宝『白菜・大根・豆腐』
冬の時期『白菜・大根・豆腐』を取ると滋養強壮、免疫力を上げる効果が期待できるとされ、冬の養生三宝といわれます。

これらは気のめぐりを良くし、胃腸を整えたり、体を潤し、乾燥からのどや肺を守り、咳をやわらげたり、便秘を予防したりと、冷えで胃腸の動きが悪くなったり、年末年始の暴飲暴食からくるのぼせや不調を整えてくれる働きが期待でき、免疫力アップにつながることなどが、3つの宝といわれる由縁です。

薬膳の効果を上げるためには調理法もとても大切です。
この3つの食材は体を温める性質(温性)はないので、冷えやすい体質の人は生食をやめ、鍋やスープに仕立て加熱することをお勧めします。

そうすることによって食べ物の持つ冷やす効果を和らげつつ、体にこもった余分な熱をクールダウンすることができます。
年末年始の気ぜわしい時期ですが、食養生の知恵で乗り切っていきましょう。
◇二十四節気(にじゅうしせっき)とは◇
「立春」「春分」「夏至」など、季節を表す言葉として今も使われている二十四節気。1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにその季節を6つずつ細かく区切った、自然の移ろいを示す24の暦です。太陽の動きをもとに作られ、古くから暮らしや農作業の目安として受け継がれてきました。
◇敦煌の薬膳への取り組み◇
中国名菜敦煌では、薬膳料理研究家・原田裕子先生の監修のもと、季節に合わせた薬膳メニューをご提供しています。二十四節気に寄り添いながら、先生のコラムと旬のおすすめ食材も掲載しています。

