二十四節気コラム
立冬11/7~11/21頃

暦の上で冬の始まりです。
冬は閉臓の季節。
今から2000年前に書かれた中医学のバイブルといわれる『黄帝内経』には秋に蓄えた気をなるべく外に出さないように、余分な代謝や体力の消耗をしないように気を蓄えることが大切、少し早く寝て、遅く起きる等が大切を説いています。
慌ただしい時期ですが、ゆるりと過ごす事を心かけましょう。また冬の臓の「腎」がダメージを受けると足腰の痛みや老化が進みます。
この時期のおすすめ食材・・『カシューナッツ』

『カシューナッツ』は中国語で「腰果」勾玉のような形が腎臓に似ているからという説もあります。
カシューナッツは五臓の脾と腎に入り、寒くなるとダメージを受けやすい腎を補うので、冷えによる足腰の痛み、老化防止の効果が期待できます。
そのまま食べても美味しいのですが、私のおすすめは、カシューナッツを使った名菜「腰果鶏丁」です。

角切りにしたと鶏肉と野菜、そしてカシューナッツを炒めたこのお料理は、滋養をつけお腹を温める鶏肉とこの時期おすすめのカシューナッツと少し辛めの味付けで体のめぐり良くなり、まさに今の時期にぴったりの一品。
美味しく食べて体を整える、これが薬膳の醍醐味だと思います。
◇二十四節気(にじゅうしせっき)とは◇
「立春」「春分」「夏至」など、季節を表す言葉として今も使われている二十四節気。
1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにその季節を6つずつ細かく区切った、自然の移ろいを示す24の暦です。
太陽の動きをもとに作られ、古くから暮らしや農作業の目安として受け継がれてきました。
◇敦煌の薬膳への取り組み◇
中国名菜敦煌では、薬膳料理研究家・原田裕子先生の監修のもと、季節に合わせた薬膳メニューをご提供しています。
二十四節気に寄り添いながら、先生のコラムと旬のおすすめ食材も掲載しています。

